海外に行ったときに「地球の歩き方」を持って歩いている人を見ればちょっとアジア系で見分けがつかない場合があっても日本人だとはっきり分かるという状況は、2012年の現在でも変わっていないということを最近ベトナムのダラットという地に行ったときに実感しました。しかし、そんな状況もぽちぽちとシフトしていかざるを得ないように思います。
先日台北に行ったのですが、そのときに急な出張でネットショップで注文している暇すらなかったために地球の歩き方「台湾」を図書館で借りて行きました。現地につく前に飛行機の中でや当地に着いてから情報を調べようとするのに本を開けたのですが、Lonely Planetと比較してしまうと、内容の充実度の差が余りに歴然としています。当地の安宿で一晩同じ部屋だった日本人も地球の歩き方を持っていて、使えない…と言って共感してしまいました。別に地球の歩き方の内容が充実していないというのを強調したいのではなく、日本で大きなシェアを締めている旅行ガイドの内容がこのレベルであり、他にこのレベルにも達するものが存在しないという状況が市場としてかなり酷いと思わざるを得ないです。ユーザの意見でネガティブかつ具体的解決策を記述したものが出版社の目に留まれば市場を改善しようとする努力の方向付けの一助になるかもしれません。内容に要求する情報も人それぞれで、グルメ情報、買い物情報、スパ情報に関心の主がある読者にとっては要求にぴったり合った内容なのでしょう。私個人としてはその土地の歴史であったり、自然条件であったり、現在ホットなカルチャー現象であったりというようなことに旅行ガイドに求める内容の中心があるので、日本の旅行ガイド市場は空洞の様に感じます。ただLonely Planetも日本語版で発行されていますが。
ただこのような議論もソーシャルネットワークで情報が回ってどんどん多くの言語にアクセスできる状態になってくれば、どの旅行書が一番良いとかいう議論は無意味に近くなり、ただ単純に私はこれが好きという純粋な基準で判断できるようになっていくのかもしれないです。
ただこのような議論もソーシャルネットワークで情報が回ってどんどん多くの言語にアクセスできる状態になってくれば、どの旅行書が一番良いとかいう議論は無意味に近くなり、ただ単純に私はこれが好きという純粋な基準で判断できるようになっていくのかもしれないです。
No comments:
Post a Comment