Thursday 12 January 2012

投資家ジムロジャーズの視点

”大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く”http://amzn.to/z8RgGC を読みました。当人は特にエマージングマーケットへの投資を得意としてとても現在でも成功している著名人の一人です。

地べたをバイクで走行して砂漠や紛争地帯も通り過ぎ、世界一周をやり遂げた意思の強さはすごいです。新聞を読んで世界を分かった気になるのではなく、自分で賄賂を要求するアフリカの警察などと交渉をしつつ体験をして社会を認識する。ただ現場を見るだけではなく、歴史の知識を活かした現状の分析もすばらしいです。

また学んだ歴史の知識と調べ方を投資の実地に応用して大きな局面を見れる分析能力は本当にすごいと思います。歴史という学問をこのように現実に起こっていることの理解に使える教育を日本でも出来ればすばらしいとおもいます。歴史の解釈はどうにでもでき、彼の解釈が正しいということは出来ませんが、彼が歴史を通した見方で人が動かす市場を理解し、いままで大きなリターンを得てきたことは確かな様です。どうとでも解釈できる歴史ですが、一面だけを切り取るのは一方的ですが、選択して解釈をしなければ何の役にも立たないのも確か。学ぶことは多いです。

ちなみに今回図書館でこの本を借りたのですが、1995年出版の本で地下の書庫から取り出してきてもらいました。未だに90年代はすぐそこにあった様に感じますが、既に10年以上が経っています。そろそろ90年代に対する認識を改める必用ありですね。自分の人生のタイムスケールだけではなく、人類の歴史のタイムスケールに自分の時間の認識を埋めこんでいくのも面白そうです。

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